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工務店の自立する組織づくり:仕組みとコーチングで実現する持続的な成長

工務店の自立する組織づくり:仕組みとコーチングで実現する持続的な成長

社員が自発的に考え行動する「自立する組織」を築く方法を解説。業務の仕組みづくりにはコンサルティングを、実践にはコーチングを活用し、組織の成長を支援します。現状分析から改善策の実践まで、具体的なステップを詳しくご紹介します。

1.自立する組織づくりのために

企業が成長し、持続的な成功を収めるためには、社長が指示を出すだけの組織ではなく、社員が自発的に考え行動し、成果を出す組織づくりが求められます。このような自立した組織を築くためには、業務の仕組みを整えることが重要ですが、その過程で効果的にコンサルティングとコーチングを使い分けるのも鍵となります。

では「自立する組織」とはどのようなことでしょうか?

自立する組織とは?

自立する組織とは、社員が自らの役割を理解し、自発的に行動することでチーム全体の目標を達成する組織を指します。このような組織は、以下のような特徴を持っています。

・高いモチベーション
社員が自己の役割に対して強い責任感を持ち、自分の仕事に誇りを持っています。これにより、高いモチベーションで業務に取り組むことができます。

・柔軟な対応力
突発的な問題や変化に対して柔軟に対応できる能力があります。これにより、競争の激しい市場環境においても素早く対応し、成果を上げることができます。

・継続的な改善
常に業務の改善を追求し、新しいアイデアを積極的に取り入れる文化が根付いています。これにより、組織全体の効率性と生産性が向上します。

自立する組織づくりのためのステップ

自立する組織を築くためには、いくつかのステップを踏む必要があります。まずは組織のビジョンと目標を明確にし、全社員に共有します。これにより、社員は自分の役割と組織全体の目標を理解し、自発的に行動する意識が芽生えます。

そして効率的な業務の仕組みを整えることが重要です。これには、業務プロセスの標準化やマニュアルの作成が含まれます。

  

2.現状の組織はどの段階か?

自立した組織を築くためには、まず現状の組織がどの段階にあるかを把握することが不可欠です。組織を4つの段階に分け、それぞれの特徴と必要なアプローチを説明します。

①業務の仕組みが無く、自発的行動もない

この組織の特徴は「混乱と無秩序」に支配された状態です。業務の標準化や効率化がされておらず、社員は指示を待つ状態です。個々のタスクは個別に行われ、統一性がありません。そしてこの状態が続くと低いモチベーションとなり、社員は自分の役割や目標を理解しておらず、ただ指示を受けるだけの働き方となってしまいます。

このタイプの組織に必要なアプローチは、各業務の流れを見える化し、標準化するための基本的なプロセスを確立します。場合によっては専門家の指導を受け、業務改善の具体的な手順を学びます。そして、社員に対して基本的な業務スキルやプロセスのトレーニングを行い、業務の理解を深めます。
 

②業務の仕組みはないが、自発的な行動が取れる状態

この組織の特徴は、社員は自発的に行動し、問題解決に積極的です。ただし、業務の仕組みが整っていないため、効率的に仕事を進めることが難しい状況です。比較的突発的な問題にも柔軟に対応し、クリエイティブな解決策を見つける力がありますので、その力を発揮できる環境を整えることが大切です。

このタイプの組織に必要なアプローチは、業務の仕組み化の推進です。自発的な行動を生かしつつ、業務の仕組み化を進めます。社員の意見を取り入れながら、効率的なプロセスを確立します。さらに社員の自主性を促進するためのリーダーシップトレーニングやコミュニケーションスキルの向上を図ります。
 

③仕組みはあるが、自発的行動がない

この組織の特徴は、業務の仕組みは整っているが、社員は自発的に行動する習慣が身についていません。指示待ちの姿勢が強いです。そのため形式的な業務遂行になりがちで、仕組み化された手順に従って業務を行いますが、改善の余地があると感じても自発的に取り組むことは少ないです。

このタイプの組織に必要なアプローチは、「自主性を育む環境づくり」です。社員が自発的に考え行動できるような環境を整えます。例えば、社員が提案しやすい雰囲気を作るとか、定期的なフィードバックを行い、社員の成長をサポートします。成功体験を積み重ねることで、自信を持って自主的に行動できるようになります。

社員の自主性を引き出すため、コーチングを導入します。コーチングを通じて、社員が自ら問題解決や目標達成を目指す力を身につけます。
 

④仕組みもあり、自発的行動もある

この組織の特徴は、業務の仕組みが整い、社員が自発的に行動する文化が根付いており、最適なバランスにあります。これにより、高い効率性と生産性を実現しています。社員は常に業務の改善を追求し、新しいアイデアを積極的に取り入れています。チーム全体で協力し、目標達成に向けて邁進しています。

このタイプの組織に必要なアプローチは、持続的な成長サポートです。自立した組織を維持するため、継続的なサポートとリーダーシップトレーニングを行います。そして社員のモチベーションを維持し、組織全体のエンゲージメントを高める施策を実施します。例えば、成功事例の共有や報奨制度の導入などが効果的です。


どのような状態にあるかにより、組織づくりの仕方が違ってきます。そのアプローチとしてコンサルティングとコーチングという手法があります。コンサルティングとコーチングの違いについては、下記の記事をご覧ください。

3.仕組みづくりにはコンサルティング

コンサルティングとは、専門知識を持つ外部の専門家が企業の課題を分析し、解決策を提案するプロセスです。具体的な方法や手順を示すことで、企業の問題解決を支援し、成長を後押しします。

特に、業務の仕組みづくりにおいてはコンサルティングが非常に有効です。業務の仕組みづくりとは、組織全体で一貫した業務遂行を可能にするための以下のようなプロセスを指します。

・業務プロセスの分析と改善点の特定
・誰でも同じ質で業務を遂行できるよう、マニュアルやチェックリストなどの帳票を作成
・業務フローを整備し、業務の基盤を構築

これらにより、業務の効率化と効果的な遂行が実現し、社員全員が同じ方向に向かって協力する体制を築けます。

自社内で改善点を十分に理解し、具体的にどう進めればよいか把握している場合は問題ありませんが、多くのケースでは、この「理解」の部分が不足しています。このため、コーチングによる「気づき」を待つよりも、コンサルティングを通じて専門家と共に仕組みを構築する方が、より迅速かつ確実に成果を得ることができます。
 

4.実践段階はコーチング

業務の仕組みが整い、組織全体が効率的に機能し始めると、次のステップは「実践段階」に入ります。この段階では、整備された仕組みを運用しながら、組織の目標達成に向けたさらなる改善や最適化を進めることが求められます。そして、このフェーズではコーチングが大きな効果を発揮します。コーチングは、社員が自発的に考え、行動する力を育むことで、組織全体のパフォーマンスを最大化する手法です。

この段階におけるコーチングの目的は、社員一人ひとりが目標に向けて自主的に行動し、主体的に課題解決に取り組む力を養うことです。コーチは、質問やフィードバックを通じて社員の考える力を引き出し、その結果、個人だけでなくチーム全体のコミュニケーションや協力体制の向上にもつながります。これにより、組織の目標を明確に共有し、それに向けて効果的に進むための基盤を構築できます。

具体的には、まず現状の課題や目標を明確化します。そのうえで、目標達成に向けた具体的な行動計画を策定し、計画の実行を支援します。また、実行過程で得られた成果や課題を振り返り、適切なフィードバックを行うことで、次の行動へとつなげていきます。このプロセスを繰り返すことで、社員は自ら考え、行動する習慣を身につけると同時に、組織としての成果も向上します。

こうしたコーチングの実践は、単に業務を効率化するだけではなく、社員の成長や組織の一体感を生み出し、より高い目標の達成を可能にします。コーチングを取り入れることで、組織全体が自立した力を持ち、持続的に発展していく未来を切り開くことができるのです。

 

5.まずは会社の現状分析を

現状分析は、自立した組織を築くための基盤となる重要なステップです。業務プロセスの現状把握、社員の意識調査、現状の仕組みと行動の評価を行い、具体的な改善策や取り組みを進めます。改善策の策定と実行、フィードバックの強化、トレーニングと教育、コンサルティングが必要なのか、コーチングが必要なのか、などなど現状分析をしっかりとおこないましょう。

その現状分析の結果、どこからスタートすればよいか考え対策を組む方が、やみくもにコンサルティングなどを依頼するよりも効果的です。

自社が現在どのような状態なのか、一度客観的に分析してみてはいかがでしょうか?